【桑田】いつもご利用ありがとうございます。ちなみにお仕事、何なさってるんですか？
【津島】小説家です。「人参失格」とか「走れエロス」とか三鷹の下宿で書いてゐます。
【桑田】さすが文学少女を推しにするだけのことはありますね。さて今日のお題、ゆづきさんなんですが、ずばり評価はいかがですか？
【津島】桑田さんも星八つも附けてるぢやないですか。素晴らしいの一言に盡きますね。
【桑田】素晴らしいだけじゃ何がいいんだかよくわかりません。
【津島】失禮しました。まづは人間性です。ゆづきさんのことを「嫁にしたい」とか「俺の嫁」つて言つてゐる人をよく見かけますが、最初に彼女を「嫁」のアナロジーで語つたのは私です。
【桑田】どうしてあなただって言い切れるんですか？
【津島】ゆづきさんの事を戀人と云ふより嫁にしたいタイプだと何となく思つたお客さんは私の前にもゐたかも知れません。しかしそれは言語化される前の概念です。「嫁」と云ふある種、前近代的な言葉を使つてゆづきさんを語る事で、彼女の醸し出す雰圍氣や特徴を最初に記したのは私だと云ふ事です。
【桑田】ほう。前近代的とは？
【津島】ゆづきさん御自身が前近代的だと言つてゐるのではありません。ただ彼女は地方で大家族の中で育つたことで日本固有の價値觀、つまりある種の忍耐が要求される、女性としての奥ゆかしさや家庭やコミュニティの中で期待される役割に就いて、自覺的に理解してゐると云ふ事です。昭和世代が大多數と思はれるお客さんが彼女とゐて居心地がいいと感じる理由は、この邉りにあるんぢやないでせうか。加へて、草木などの自然や季節の移ろいを愛でる心、そして古今東西の多方面に渡る教養の持ち主な訳ですから、これはもう、誰が來てもはまる訳です。
【桑田】津島さんもタジタジですか？
【津島】私も生涯で多くの女性に戀をしましたが、ゆづきさんとならもう一度やり直してみたいと思ひますね。
【桑田】一方で、突拍子もない発言があるとかぶっ飛んでいるというコメントもあるようです。
【津島】ああ、さう云ふ書き方は確かに見かけますね。しかし私はゆづきさんと話してゐてそんなふうに感じた事は只の一度もないのです。どこが不思議なんだか全く以つて分からない。若しゆづきワールドが不思議だと思ふ人がゐるならば、寧ろそこに思ひ切り身を委ねて、日常のしがらみから自由になつてみたら如何かと勸めますね。
【桑田】あなたも相当変わってますからね。ところでピアノを一緒に弾いていたのも津島さんでしたよね。
【津島】さうです。私はそもそも、ゆづきさんが確かツイッターでしたか、「ボヘミアン・ラプソディ」を觀て感動したと云ふ記事を讀んで彼女に逢つてみたいと思つたのです。80年代武道館ライブにも行つた私は筋金入りのクイーンファンでしたから。
【桑田】あなたは1948年に自殺してましたよね。
【津島】リフレは時空を超えるものです。加へて彼女は里歸りした際に實家でカノンを彈いた動畫を上げてゐました。そこで私はピアノのある宿へとゆづきさんをお誘ひした次第です。
【桑田】ホテル、いや宿では一体何を？
【津島】勿論ピアノを彈きました。彼女も私も。綺麗に手入れして調律もなされた端正なピアノでした。特殊な性癖の方々のプレイに使ふための玩具ではありません。「ひかうき雲」ですとか、私の伴奏で歌を歌つてもらつた事もあります。彼女の彈き語り「ひぐらしのなく頃に」はそれは絶品でございました。
【桑田】それだけ？
【津島】本當にそれだけで終はつてしまふ事も何度かありました。滿足出來ればいいんです。それがリフレです。ゆづきさんとお會ひするならそれくらゐの氣持ちの餘裕が必要なのではないでせうか。人は周りにゐる人の品格に影響を受け、また相手に影響を與へます。ゆづきさんとお遊びになるならば、まづは自分の身嗜みを整へる事です。見かけだけの事ではありません。心の構へが大切です。彼女はそれだけの價値がある女性です。
【桑田】最後にこれからゆづきさんとやってみたい事は何かありますか？
【津島】玉川上水お散歩が私の夢です。そして言ふのです。一ばんいい人として、ひつそり命がけで生きてゐて下さい。
【桑田】くれぐれも入水だけは勘弁してくださいよ。店が潰れたら訴えますからね。
----------------------------------------
解説
ゆづきさんの常連客様からの投稿です
桑田と津島の対談風？に感想文を書いて頂きました。ありがとうございます
ゆづきさんが文学少女だからなのか、お客様も文学的な方が多いような印象
小説家や小説大好き人間は奇人変人が多く、私もそのたぐいな気持ちが分かるので、こういった感想文を書きたくなる気持ちは文字通り痛いほどよくわかります
この痛さを投稿し、沢山の人に見てもらうことは快感
私も毎日JKMAXのホームページに記事を投稿していますが、この投稿が誰にも見られてないとしたら書く気が失せます
事実、推しとのお散歩を全て記録しておこうと始めた別ブログは、誰にも見られないように投稿しているのはいいのですが誰にも見られてないと張り合いが無くて書くことを止めてしまいました
JKMAXでお気に入りのキャストさんと楽しんだことを記事にして残しておくことは非常に意味があります
毎回の感想も大変ありがたいですが、記事にして残しておくことも良いではないでしょうか